政治が混迷する中、代議士や国会議員が政策集団(勉強会なども含む)を立ち上げる動きが活発化している。国家経営に対して危機感を持つ政治家が、やむにやまれぬ気持ちで行動した結果であろう。国民レベルでは、どの政治家がどのような目的で政策集団を展開しているのかが、把握し切れないことは残念である。
ただし、これらの政策集団には不思議な点がある。政治家だけで集まり、有識者や一般国民を当初からメンバーとして迎え入れていないことである。おそらく政治家の政策集団には必要なときにだけ国民などに意見を聞くという、旧態依然としたスタンスがあるのだろう。
そもそも政策集団を設立することの目的が明確でない。さらに重要なことは有識者や国民を政策集団のメンバーに入れないことの根拠が不明瞭である。
実効性のある政策集団へと脱皮を図るには、一般国民を巻き込むことが不可欠である。さらに、国民メンバーに加える場合は、その人選基準を明確にすることも必要だろう。代議士の代議士による代議士のための政策集団であれば、発展性は限られるのではなかろうか。
今回は1人のナイーブな国民の政策集団に対する意見を述べさせていただいた。