飯久保廣嗣 Blog
最近気になる出来事
私たちは多くの「外来語」を日本語として日常生活に使っています。古くは中国から、最近では欧米由来のものが圧倒的です。なかには安易に発音をそのままカタカナにしたり、あるいは、考えや概念を理解して、それに見合う日本語を創作するケースもあります。
先日、妻と軽い昼食を取っていたときに、隣で同じように食事をしている知的な20代の女性と会話をする機会がありました。話が盛り上がり、後日、ゆっくり時間をかけて食事をしようということになり、当日はその女性の友人とともに4人で楽しいときを過ごしました。
戦後、国際的な企業として発展したソニーの創業者の一人である、故・盛田昭夫氏は、生前、「プロブレム・ソルビング」つまり、「問題解決」の重要性を説いていました。考えてみれば、社会の活動や人間の生活は、すべてが問題の連続であり、それらを解決するための議論をしなければ社会全体が成り立ちません。盛田さんの言われるプロブレム・ソルビングは、人間社会や組織にとって望ましくないが発生したときに、その原因を明確にし、必要があれば原因を除去し、正常な状態に戻す、一連の作業を指していたのではないかと思います。
先日のブログにおいて、『コンティンジェンシー後進国』というタイトルで発信しました。コンティンジェンシーとは「あらゆる計画を実施するときに起こりうる諸問題点を想定し、それらが発生したときにその影響を極小化するための対策」であり、日本はその分野での認識が希薄であるという現実を書きました。
政府主催のタウンミーティング(TM)でやらせ質問や聴衆の動員などが問題として取り上げらました。その結果、安倍総理大臣をはじめ、関係者が歳費を国庫に返納されたことが報道されました。
戦後60年以上が経過し、我国は高度経済成長を成し遂げたものの、社会の多くの基本的な側面において、未だに混迷の状態にあります。日本の近代史には、「明治維新」、「敗戦」、「バブル崩壊後の平成不況」の3つの大きな節目があると私は考えますが、前者2つは外国との関わりにおいて発生したものであるのに対し、3番目の「平成不況」は我々日本人が作り出したという点において、決定的に次元が違う節目と捉えることができます。
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